断酒を「伸びしろ」と捉えてみる

まずは簡単に自己紹介します。
私Tokyo Sampo Masterは都内在住の現在39歳男性です。
不惑の40を前にして自らの人生を見つめ直す意味合いで2週間前から人生何度目かの断酒を開始しました。
実はこれまでに何度か断酒にトライしています。
たしか最長で1年半以上の断酒に成功していますが、結局のところすべて失敗に終わっています。

失敗の原因は様々ですが、
考えられる要因のひとつは飲酒の与えてくれる唯一のメリットである「酔い」への憧憬の念を捨てきれなかった点があります。
つまりどこかで「酔い」を「良い」ものとして捉えてしまった点です。
もちろん多くの人にとって「酔い」は「良い」ものであることは理解しています。しかしアルコールの与えてくれる恩恵を素直に享受出来るタイプとそうでない人間がいるとしたら私は明らかに後者です。
少なくとも私にとってはこれまで「酔い」がもたらしてくれるものは決して「良い」思い出ばかりではありませんでした。

思い返せば人生最大の恥ずかしい思い出は「酔った」状態で体験しました(ああ忘れたい!)、妻とのちょっとしたいさかいは大抵私が「酔った」状態のときに発生しています。かつて親友との喧嘩も泥酔状態でしたし(その後仲直りしました…。)、携帯電話を落としたのも酔っぱらった状態でした。
それどころか何度か命を落としかねない危ない失敗もしています(比喩ではなく穴に落ちたり)。
少なくとも私にとっては「酔い」がもたらしてくれたメリットはデメリットをはるかに凌駕する数々の苦い思い出に彩られています。

それに反して短い期間ではありますがこれまで何度かチャレンジしてきた「断酒」によってもたらされたメリットは凄まじいものがありました。
体に関するメリットはもちろん、金銭的なメリット、心の安定、交友関係の改善等、その他にもここでは書ききれない程の多くの「良い」体験をほんの短い期間ですが私の人生にもたらしてくれたのです。

このブログでは「断酒」を好きなお酒を「断つ」苦しい行為と捉えるのではなく、これまで私が何度か経験した「断酒」がもたらしてくれた強烈な「メリット」を、私の残りの人生に与えられた数少ない「伸びしろ」と捉え、40手前の男が断酒を継続していく過程で享受した日々の「喜び」をポジティブに綴っていけたらと思っています。