冬季(1月後半~2月前半)の浅間尾根のハイキングコースでは払沢の滝の氷瀑と澄んだ空気の尾根道ハイキングが楽しめます。
新宿から約1時間半で登山口に到着することが出来るこのコースは古く江戸時代には甲州と武州を結び重要な炭や物資を運ぶライフラインとして活躍していました。
遠い昔に行き交ったであろう古人を想いながらゆっくりリラックスしてハイキングするのに最適な美しい尾根道をご紹介いたします。
エリア:東京檜原村秩父多摩国立公園
アクセス:JR武蔵五日市線武蔵五日市駅から西東京バスで「払沢の滝入口バス停」下車
Start:払沢の滝入口バス停
Goal:Henbori Bus Stop (人里バス停)
難易度:★ ☆ ☆ ☆ ☆
トレイル出現率:★ ★ ☆ ☆ ☆
総距離:8 km
累計高低差:661 m
歩行時間:3時間30分
見どころ:払沢の滝、野花 (春から秋にかけて)、山々の眺望、ニホンザル(冬)、江戸時代の旧街道
払沢の滝入口へのアクセス方法
下記ページをご参照ください。
Access to Hosawa Waterfall Entrance (Hosawa-no-taki-Iriguchi, 払沢の滝入口)
払沢の滝を含む浅間尾根ハイキングルートの地図
この地図は国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものをこのブログの著者が加工したものである。
払沢の滝入口バス停から浅間嶺へ
「檜原とうふ ちとせ屋」のお店の横の小道を払沢の滝の標識に従って左に曲がります。
この道に沿って少し進むと駐車場があり左側に「払沢の滝」への看板が出ています。
この看板に従って5分~10分間、未舗装の道を歩くと払沢の滝に到着します。
滝への道は少々上りぎみで幾つかの橋を渡ります。
冬季(1月中旬~2月上旬)滝は氷結する場合があり、高さ60m美しく神秘的な氷瀑を鑑賞することも可能です。
滝の表面からいくつも垂れた氷柱が見事な景観です。
滝を鑑賞したら分岐まで戻り、標識に浅間尾根と記された左に曲がります。
この後、数キロの間この道は未舗装の道路とアスファルトの道が何度が合流します。
数100メートル進んだところで「時坂峠 浅間嶺」の標識が現れたら左のトレイルに入り急な階段を登ります。
古い民家を抜けて再びアスファルトの舗装路に出ます、10~15分程度進むと時坂峠に到着します。
神社の前を通り過ぎ左に曲がり、5分か10分後再び未舗装のトレイルと合流して浅間尾根へと向かいます。
7分程進むと一軒の見事な茅葺屋根の古い農家に行き当たります、竹を使用した風車が近くの小川から水を供給しています。この屋敷は2018年11月まで蕎麦屋として営業していました。
ここから30~40程小川と岩場の間の急な坂道を登り、その後の広葉樹のモクレンの森を通り過ぎます。この辺りは夏の間はヤマユリが咲き、一年中多くの野花を見ることが出来ます。
暫く進む、右側に御前山がみえる眺めの良い尾根道に出ると、やがて左側に「展望台 浅間嶺」の看板が見えてきます。
標識に従って左に曲がると10分~15分で浅間嶺の最高地点に到着します。(標高94m)ここからは富士山や奥多摩エリアの美しい山々の眺望が楽しめます。
お昼休憩にピッタリな場所はここから3分~5分程下った広場です、ここには幾つかのテーブルとベンチがありシェルターやトイレがあります。
この休憩エリアにはボードがあり以下のように記されています。
関東ふれあいの道
歴史の道
このコースは上川乗から浅間尾根を登り時坂峠を経て本宿へ至る全長8km程のものです。
檜原村の中央を通り地形も緩やかな浅間尾根道は中甲州道とも呼ばれ古代から重要な交通路となっており、江戸時代は馬によって重要な木炭等の生産品を運び出し、日用品等を運び入れる要路となり、村人の他に小河内や西原の人々も利用していました。
このエリアのもう一つの特徴はニホンザルです。冬の間は周囲の山々の高いエリアからこちらの斜面に降りてきます。彼らは特に恥ずかしがりやで尾根の南側に見える可能性が高いです。
浅間嶺から人里バス停へ
休息所のサインボードの左側に伸びる下り坂を少し下ったらサインボードがある十字路に出ます。看板が「風張峠・人里バス停」を指す左側に折れます。
5分~10分程進むと「人里」と書かれた看板があり左方向を指しています。
この看板に従い、左に曲がり25分程急坂を下ると舗装路に出ます。
この舗装路を民家の間を抜けていくと左側に人里のバス停があります。
人里バス停から武蔵五日市へはバスで25分ほどで、料金は820円です。
Access to Hosawa Waterfall Entrance (Hosawa-no-taki-Iriguchi, 払沢の滝入口)